コワーキングスペースとバーチャルオフィスの記事をご紹介します。
働き方改革の推進と共に日本にも多様な働き方が広まってきました。バーチャルオフィスやコワーキングスペース等を活用して働き方の多様化を目指したり、効率化を模索している企業も多いのではないでしょうか。そこで、バーチャルオフィスとコワーキングスペースの違いをお伝えし、どのような場合にどの施設を利用するのが適切なのかを解説いたします。ネットで検索してみると、上位を占めている記事の多くに「コワーキングスペースとバーチャルオフィスの明確な違いはない」あるいは「発祥のカルチャーが異なるだけで同じ意味である」という記述や説明が見受けられました。これは実際のコワーキングスペースを取り巻く現状を素直に表した結果ですが、一方で誤解も生む表現でもあります。
コワーキングはもともと場所に根付かないイベントとして発生したものであり、その実体はコミュニティです。 コワーキング・コミュニティの要件は以下の通りです。 機会を設けて同じ場所で、参加者がそれぞれ自立して働く集団であること、またはそれに準じた密なコミュニケーションを取りながらそれぞれ自立して働く集団であること その粗密に関わらず、コミュニティであること。またはコミュニティになろうという意思のもと運営されている集団であること コミュニティのコミュニケーションやルール運用を取り持つ人・チームなどが存在すること コワーキングスペースは利用者同士が交流を図り、コミュニティを形成することでビジネスを後押しすることができます。コワーキングスペースは企業や事業の規模に関わらず、コミュニティを形成したい人、新しい事業・アイディアを創造しビジネスに活かしたい人に向いているでしょう。
複数の利用者が同じオフィス住所を使用するものです。レンタルオフィスには個別の占有スペースがあるのに対し、バーチャルオフィスには基本的にありません。安価で利用でき、ビジネスの拠点として高い機能を持ちます。バーチャルオフィスの場合、いくつかのオフィスから住所を選択できるのが魅力です。また自前で設備を整える必要がないので、より短期間で使用を開始できますし、保守の面でも安心です。シェアスペース機能がある場合は、個室がないため機密情報の取り扱いには注意を払わなければなりませんし、電話の度に移動しなければいけないので仕事内容によってはストレスに感じる人もいるかもしれません。バーチャルオフィスは、移動時間の短縮や外出先で仕事場の確保をしたい営業パーソンなどに向いており、大企業・中企業によるエンタープライズ契約が進んでいます。
混同しやすいバーチャルオフィスとコワーキングの違いは、利用目的を仕事の作業場とするか、コミュニティ形成のためかということになるでしょう。ワーキング・コミュニティは運用のしやすさ・持続しやすさ・参加者への利便の提供の観点からコワーキングのための専用スペースや設備をベースに生まれ、育つことが多かったわけです。当然コワーキングスペースはコワーキング・コミュニティが利用するシェアオフィスである、という見立てができます。しかし、バーチャルオフィスはあくまでも「有限な設備、住所を複数で分け合うことによって、利用者がコスト削減などの利益を得られることを目的として設計されたビジネスツール」を指す言葉であり、それ以上の意味は含んでいません。そこにコワーキング・コミュニティがあるかどうかが、コワーキングとバーチャルオフィスの大きな違いです。自社にとって求めていることはなにか、移動時間の削減、仕事の効率化、多様な人材の受け入れ等目的を明確にし、自社の働き方にあったものにトライすることで、働き方の選択肢が大きく広がります。