オフィス移転の新しい選択肢:居抜き契約の全体像と流れの記事をご紹介します。
居抜き契約とは、前のテナントから一部または全ての内装や設備を引き継ぐ契約形態で、オフィスや事務所の移転にかかる初期費用や時間を大幅に削減することが可能となります。この契約方法は、新しいオフィスの設計や設備導入の手間を省くことができるため、急な移転計画にも対応可能です。しかし、通常の賃貸借契約とは異なる点も多く、移転計画の段階で注意が必要です。特に、契約の流れや必要書類が異なるため、事前に移転スケジュールを確認することが大切です。居抜き契約の利点としては、入居テナントにとってのメリットが大きく、初期投資の削減が期待できる一方で、契約の細部に注意が必要な点も理解しておくべきです。
オフィスや事務所の居抜き物件を探す際は、専門の不動産業者に問い合わせることが一般的です。街中の不動産店舗ではなく、インターネットで検索して専門業者にアプローチすることが多いです。居抜き物件の取り扱いが少ない業者もあるため、居抜き移転に特化した業者を選ぶことが重要です。居抜きのオフィス・事務所は通常のオフィス・事務所より数が少なく、通常の移転とフローや必要書類なども異なるため、慣れていない不動産業者の場合、トラブルになる可能性があります。そのため、経験豊富な業者の選定が重要で、専門業者に問い合わせることをおすすめします。
居抜きでオフィス・事務所を契約する際の流れを理解することは、スムーズな移転に必要不可欠です。具体的な条件を定めた後、物件の内見を行います。この際、三者間のスケジュール調整や、設備の確認などが必要となります。早めに仲介業者と相談し、内見の際は管理会社の担当者と共に行うことが一般的です。居抜き物件の場合、退去予定のテナントの契約期間中に内見することが多いため、候補の居抜き物件の選定ができ次第、担当仲介会社に相談をしましょう。当日は、居抜き物件の管理会社の担当者が立ち会うケースが多く、ほとんどの場合仲介会社と三者で内見します。
居抜きのオフィス・事務所に移転する場合でも、追加で購入しなければならない物がある可能性があります。例えば、会議室を追加するための造作費用や、エアコンや消防設備、照明などの設備工事、床や壁など一部の変更、足りない什器・家具の購入などです。注意が必要な点として、貸主指定の業者がある場合が多いため、事前に確認しておくと良いでしょう。オフィスビルの躯体にまで及ぶエアコンや消防設備などに関しては特に注意が必要で、適切な業者との連携が求められます。移転費用の見積もりを正確にするためにも、事前の調査と計画が重要です。